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世界のトップ交代 トヨタ超え


長引く世界的な不況により、景気低迷のダメージを大きく受けた自動車業界は、生き残りをかけてさまざまな動きを模索するのが見られます。その中で2009年、最も大きなニュースといえばドイツのフォルクスワーゲン(VW)と日本のスズキとの包括提携でした。

 このVWとスズキ連合が、2009年の世界販売台数で合計約860万台になり、これまで世界のトップとして君臨してきたトヨタを事実上、上回ったことになりました。

ちなみに、スズキは2009年の販売台数が前年比2%減の約230万8000台で、VWは前年比1%増の約629万台でした。一方、2008年に1位だったトヨタは、前年比13%減の約781万3000台にとどまっています。さらに、2位のゼネラル・モーターズ(GM)も、経営破綻の影響などでトヨタがあげた数字にはとても届かないと見られています。

 VWとスズキは2009年12月、VWがスズキに株で19.9%を出資することで、包括提携の合意が大々的に発表され、世界の自動車業界で衝撃が走りました。また2010年以降、VWとスズキともに、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)といった次世代エコカーの開発をVWとスズキの技術をあわせて協力体制で進めていく予定です。さらに両社は、自動車の部品などを共同で開発するなどコスト削減に向けた動きを世界規模で展開していく方針を発表しています。今後、こういった包括提携のパターンが増えていくかもしれません。トヨタのリコール問題はさらに販売台数を落とすことは考える余地もないところでしょう。

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