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インドの小型車競争激化

2009年、世界トップの自動車の新車販売台数と生産台数は中国となりました。この中国の次に新たな市場として、世界の各自動車メーカーが注目しているのがインドです。2010年1月に行われたインド最大のモーターショー「オートエキスポ2010」では、日本メーカーを含む数多くの出展がありました。

 インドのような新興国でメーカーが最もターゲットとするのは、急増する中間所得層です。そして、エコカーというよりも低価格車が、地元のメーカーも巻き込んで激しい販売競争を繰り広げています。

 ちなみに、インド市場で最も売れるのは30万から50万ルピー、日本円にして約60万から100万円程度の小型車です。インドでは、1980年代にインドに進出したスズキの子会社が5割近いシェアを占めています。さらに、韓国の現代、インドのタタ、マヒンドラなどが続いてこの4メーカーだけでなんと約8割のシェアを誇ります。

 しかしここにきて最近、トヨタとホンダが新たな小型車を投入しました。これまで、トヨタの「カローラ」が約100万ルピー(約200万円)、ホンダのジャズ(日本ではフィット)が約70万ルピー(約140万円)と、中間所得層に手の届く約50万ルピー(約100万円)をはるかに超えて敬遠されがちでした。比較的安価な小型車を前面に打ち出すことで、トヨタとホンダが社運をかけ、インド市場に勝負を挑む姿勢がうかがわれます。

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