BMW E65 745iの足回り交換　

修理メンテナンス

BMW専門店スパークオート メカニック門田です。
今回は、社外品のｼｮｯｸｱﾌﾞｿｰﾊﾞｰに交換についてです。
交換する車両はというと、K様のE65 745iです。
なぜ、交換することになったかというと、
実は、去年の１２月上旬にフロント付近から異音がするということで、一度ご来店されました。
その時、車両をﾘﾌﾄｱｯﾌﾟし下回りを確認すると、ﾌﾛﾝﾄ左のｼｮｯｸｱﾌﾞｿｰﾊﾞｰから、ｵｲﾙ漏れをしていました。
ｼｮｯｸｱﾌﾞｿｰﾊﾞｰからｵｲﾙが漏れると、ｼｮｯｸｱﾌﾞｿｰﾊﾞｰが機能せず異音や、不快な振動を起こします。

ｼｮｯｸ本体からのｵｲﾙ漏れだと、ｼｮｯｸｱﾌﾞｿｰﾊﾞｰ本体の交換になります。
今回のｵｲﾙ漏れは、１本だけですが、１本（片側）だけ交換すると、左右のﾊﾞﾗﾝｽが悪くなり、走行中にハンドルをとられたり、車高が左右で違ったりするので、少なくても左右同時交換をお勧めします。
K様に修理内容をご説明して、いざ見積もりを制作していくと、純正のｼｮｯｸｱﾌﾞｿｰﾊﾞｰの値段が、１本で、￥167,000もするんです。（さすが、BMWのフラッグシップ）
左右同時交換だと、ｼｮｰﾄﾊﾟｰﾂも含めて部品代だけで、約４０万円ほどになり、K様と相談した結果、社外品で探すことになりました。
E６５用の社外品ｼｮｯｸｱﾌﾞｿｰﾊﾞｰが、3ｼﾘｰｽﾞみたいには存在してなく、ようやく見つけたのが、ザックスというメーカーでした。
ザックスだと、4本交換しても、部品代は20万円でお釣りがくる価格でした。K様に了承を得てさっそく注文したのですが、部品が日本国内に無く、本国（ドイツ）からの輸入待ちになりました。
注文してから、年も越して2月に入り、ようやく部品が入荷しました。
左の写真が、2か月待った部品です。
K様にご連絡を入れ、お車を再入庫。
ようやく作業開始です。
交換要領は、E60とほぼ変わらないので、交換作業自体は、さほど苦労なく終了しました。
普段なら、この後、試運転をして、異常がなければすべて終了なんですが、K様のE65には、EDCという機能がついている為、このままだと警告灯が点灯してしまいます。そこで、EDCのキャンセラーを製作します。（この作業が、今回の最大の見せ場といったところです）
EDCキャンセラーの製作・取付を終わらせ、試運転にて警告灯のﾁｪｯｸ・その他の異常がないかをﾁｪｯｸして、交換作業は、全て終了です。
まだ、K様にはお車をお返ししていませんが、きっと喜んでいただけると思います。