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スタッフブログ

天王寺区O様 E46 エアコン修理(後編)

昨日は休みをいただいたので一昨日の続きです。
交換したエバポレーターと云うのは、熱交換器の一つで車のエアコンには他にコンデンサーと云うものもついています。
コンデンサーは多くの車ではラジエターの前に装着されていて、コンプレッサーで圧縮され半液体になったガスに風をあてることで液体に戻す役目があります。
今回交換したエバポレーターはエキスパンションバルブで気化されたガスによって周りの熱を奪う役目をしています。
要はエアコンも気化熱を利用して空気を冷やしています。
2015-07-27 17.08.16今回はエバポレーターを交換したのでついでにエキスパンションバルブ(写真左)と、それなりに年数を経ているお車なのでリキッドタンク(ドライヤやレシバーとも言います)も交換しました。
エキスパンションバルブは、液体の冷媒(ガス)を霧状に変える部品で簡単に言うと霧吹きのノズルのようなものです。
やってることはそれ程簡単でもなく、温度状態によって吹く霧の状態を変化させています。
リキッドタンクはコンデンサーで液化された冷媒から液化しきれなかった冷媒や水分・不純物を分離する役目があります。
厳密に言うと場所によりガスの状態も、もっと細かく分ける事が出来るのですが、専門分野でない方には関係のない話なので省きます。(笑)

今回はエアコンユニットごと取り外す必要があったので、ヒーターコアも外しました。
ヒーターコアにはエンジンで熱せられた冷却水が通っており、ここに風を通す事で暖かい風が出ます。
エアコンはエバポレーターで作られた冷たい風とヒーターコアで作られた暖かい風を上手く混ぜて丁度いい温度の風を出します。
丁度良い風をだすための条件として、日光の量や室内温度や外気温度も考慮されます。
ここらへんを全て自動でやっているのですから賢いですよね。
話がそれましたが、ヒーターコアに巻いてあるスポンジがボロボロになっていたので新しく巻き直して再装着しました。
2015-07-27 16.23.04全て組む前に冷却水注入後加圧・エアコンは真空引きして漏れがないか予備チェックします。
問題なければダッシュ周りを全て元に組んで、ガスチャージ・冷却水系のエア抜きをして後、走行テストして異音の発生や異常がないか確認の上完了です。
明日もう一度冷却水の量等確認してから完成連絡致しますね。

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