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スタッフブログ

大阪府I様 R55 BMW MINI クーパーS クラブマン クラッチ異常修理(前編)

BMW専門店スパークオートの津村です。
明日から9月だと云うのに残暑どころか酷暑続きで、昼間は作業するにも気持ちが萎えます。(TдT)
そんな中、レッカーでドナドナされてご入庫のR55クーパーSクラブマン。
なんでもクラッチが切れなくなってギアが入らないそうで、確認してみると確かにクラッチはかなり重いけど踏み込めはしますが、クラッチが切れないようでエンジンがかかっている状態ではギアが入りません。
クラッチの油圧系統は特に問題がなさそうなのでクラッチ本体系の不具合のようです。
こうなるとバラすしか原因の特定もしようがないので、考えられる箇所での概算見積もりを作成・ご説明の上でミッションを降ろす事に。
ただ、MINIのミッションは降ろすのが正直大変な作業なので、この暑さの中あまりやりたい作業ではありません。(笑)
しかし仕事なので気合い入れて行きます。
どれぐらい大変かと言いますと、ミッション降りた後のこの状態を見て察してやって下さい。^^;
時間にして半日程費やして降りたミッション君。
クラッチの摩耗したカス等でかなり汚れてはいますが、見た感じ損傷やダメージはなさそうです。
清掃して綺麗にした後、再度目視点検して交換が必要な箇所がないかチェックしておきます。
クラッチディスクはそこそこ減っていますので交換です。
それにしても何が問題で切れなくなったのか?
クラッチカバーのダイヤフラムスプリングを見ると、写真ではわかり辛いですが高さが不揃いでおかしい。
スプリング自体が曲がってるわけでもなさそうですし、何故だろう?と原因を探っていると・・・
クラッチカバー内でダイヤフラムスプリングが破断しています。
矢印部分で割れてしまっています。
切れなかった理由はこれのようです。
が、しかし!
この車はダブルマスフライホイールと云う物が使われているのですが、フライホイールが2ピース構造になっており、間のダンパーでクラッチ接続時の衝撃を緩和・吸収したり回転振動を抑えたりしているのですが、ダンパーがダメなのか内部が損傷しているのか、ガタガタのグラグラになってしまっています。
これが原因でクラッチカバーが損傷したのか定かではないですが、いずれにせよまともでない事は確かです。
ただ、このフライホイールが異常に高い。
高いけど交換しないと仕方ないのでご了解をいただき交換する事に。
早速全ての交換部品を手配致しました。
余談ですが、これフェンダー内部のカバー(一般的に言うタイヤハウス内部)なのですが、BMWのここって分厚い不織布みたいな素材で作られてます。
つまり泥を良く吸います。
外すときや取り付け時、泥や砂埃がボロボロ落ちてきて汗ばんだ肌や顔について超不快!みたいになります。(笑)
なので外しついで部品待ちの間に洗います。(後半に続く)

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