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スタッフブログ

自動車の排気ガス浄化装置について

BMW専門店スパークオートの津村です。
本日は弊社の営業から質問が出たので少しエンジンの排ガス浄化装置について書きます。
排ガス浄化装置と言うと、一番最初に頭に浮かぶのは触媒装置だと思います。
自動車の機構的な事に疎い方でも聞いた事はあると思います。
これは正確には三元触媒と云う物で、プラチナ・パラジウム・ロジウムが使用されており、排ガスのHC(炭化水素)を水と二酸化炭素に、NOX(窒素酸化物)は窒素に、CO(一酸化炭素)は二酸化炭素に変える働きをしています。

電子制御噴射のエンジンが出てくる手前辺りのキャブレター車には、この触媒以外にEAI(2次空気導入装置)やEGR(排気ガス再循環装置)等も装着されており、これにより当時の排ガス規制をクリアしていました。
エンジンの燃料噴射制御が高度に電子化されて来ると、EAIやEGRがなくても排ガス規制をクリア出来るようになって来たので一時は触媒だけが装着されている車も少なくありませんでした。
因みに2次空気導入装置とは、未燃焼ガスを出さないためにエキゾーストマニホールド内等に空気を取り入れて完全燃焼させようと云うものです。
排気ガス再循環装置とは、2次空気導入装置とは逆に排気ガスを燃焼室に取り入れる事で燃焼温度を下げ、NOX(窒素酸化物)を低減させようとする装置です。

そんな感じで一度はあまり見かけなくなったEAIとEGRですが、排ガス規制と云うものはどんどん厳しくなっており、主にEGRは再び活躍の場を得たと云うか特にディーゼルエンジンでは欠かせない装置になっています。
ガソリンエンジンにも装着されている車のあるにはあるのですが、とかくディーゼルエンジンにはEGRが必要な理由がディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べCO・HCの排出は少ないけれどNOXは多いため、NOX対策としてのEGRは不可欠となるわけです。

ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの燃焼の違いがあるため、こういう違いが出てくるわけなのですが気になる方は調べて勉強してみてください。(笑)

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