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スタッフブログ

大阪府S様 BMW E70 X5冷却水漏れにてご入庫(その2)

BMW専門店スパークオートの津村です。
先日の続きです。
ヒーターバルブは新旧部品を見た目でわかりやすくていいですね。
新品部品を車に取り付けます。
リザーバータンクも新品を取り付け。
そしてオートマチック・トランスミッションのオイルパンを交換して、ATFを温度管理しながら定量に調整します。
その後周辺を綺麗に洗浄・清掃後漏れがない事をチェックします。
そしてあとはドライブシャフトのみ、のはずだったのですが・・・
ドライブシャフトは外してブーツを交換。
組み付けてセンターのロックナットを取り付けようと思ったら、何故かナットが入りません・・・
見た感じおかしな感じもないのですが、どうやっても入らない。
仕方なく、再度ドライブシャフトを外して細かく目視チェックしてみるも原因不明。
こちらのドライブシャフト一度外した事があるのか、センターのロックナットが交換されているのは気がついてはいました。
BMWのドライブシャフトはハブ側のスプラインが固く叩かないと抜けないのですが、仕事の荒い店だと直接鉄ハンマーで叩きまくって頭がラッパ状に潰れて、ネジ山も駄目にしてるパターンがあるのですがそんな雰囲気もありません。
でも、頭が少し太ってしまっているのか?とも考えて頭の部分を少し削ってみるも全く入る気配がありません。
仕方なくネジのピッチをチェックすると、内側は正常なのですが外側のピッチがかなり詰まっている様子です。
何故こんな事になっているのか不明ですが、ネジ山修正用のヤスリで何とか出来ないかやってみましたがどうにもならず・・・
ネジがシブい程度ならサイズの合うダイスを通す方法も考えられますが、この状態のネジにダイスを通すと逆にネジを駄目にする可能性の方が大きく使えません。
と云うかM27の1.5のダイスなんて持ってないですし。
専用の修正特殊工具も存在はしますが、滅多に使うこともないわりにお値段が相当しますし償却出来ません。
国産車であればアウタージョイントのみの部品供給があるので、最悪そのような対処も可能なのですがBMWはドライブシャフトAssyでの供給しかありません。
ですが、こうなるとドライブシャフト自体の交換しか手がなく、調べるとOEMの物が安くあったのでお客様にご了解をいただき交換させていただきました。
ドライブシャフト組付け後は周辺に飛び散っていたグリスを清掃・洗浄して試運転後作業は完了となりました。

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