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スタッフブログ

大阪府Y様 BMW E89 Z4冷却水漏れ修理

BMW専門店スパークオートの津村です。
本日は大阪府Y様のお車、BMW E89 Z4の冷却水漏れ修理です。
漏れていたのはアッパーホース下から分岐されているヒーターホースです。
実はこちらの部品は国内に在庫がなく、ドイツ本国手配で2週間程かかって入荷して来ました。
届いたので交換作業にかかったのはいいのですが、外したホースに違和感を感じます。
漏れていたのはアッパーホースへの接続部のホースのつなぎ目だったのですが、ホース自体がブヨブヨした感触です。
こちらのお車は以前から冷却水にオイルが回っている様子が見られ、シリンダーヘッドガスケットの抜けがある疑いがあります。
他にもオイル漏れが多数あるのですが、そちらも修理されずにいて年に一度か二度冷却水漏れで入庫されます。
冷却水にオイルが混入している原因を治さない限りは無限に冷却水漏れを繰り返すのは道理です。
今回の漏れもオイルによってホースのゴムが侵された事によって引き起こされた物と思います。
新品のホースと見比べてみると、外したホースは赤丸で囲んだ部分が剥離して膨らんでおり、矢印の部分もホースを固定している前後で膨らんでいます。
外したホースを割いてみると、内部にオイルと冷却水が混ざり固形化したものがコレステロールのように付着しています。
こんな状態では漏れる度に漏れた箇所を修理したところでその場凌ぎになってしまうのは明白です。
やはり根本的な修理が必要ですが、全てを治すとなると非常に高額な事になる事も確かです。
かと言ってこのような状態では安心して乗れる状態でもなく、正直乗り換えを考慮された方がいい気がします。
ラジエターのサブタンクもオイルでプラスチックが劣化して変色していました。
冷却水の漏れの修理は完了したものの、確実にまた漏れを引き起こすのは想像に容易いのでモヤモヤする修理でした。

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