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スタッフブログ

大阪府M様 BMW G11 740i エンジン始動不能修理

BMW専門店スパークオートの津村です。
今回はレアケースな修理です。
大阪府M様より、エンジンの調子が悪くイグニッションコイルの順番を入れ換えてオイルを1リットル足して出かけたところ、帰りに白煙が出て車が止まってエンジンがかからないとの事でレッカーにてご入庫。
そもそもイグニッションコイルの不良で調子が悪い場合は順番を入れ換えようが調子悪いはずで、オイルは何故足したのかが疑問でした。
積載車で入庫時にレッカー屋さんが一瞬ならエンジンはかかるとの事でレッカー屋さんがかけたのですが、かけたそばからマフラーから猛烈な白煙が。
しかも凄くオイルの焼けた匂いがします。
何やらオイルの入れすぎが原因な気もしましたが、規定量の1リットルオーバー程度であればここまでならないと思います。
もっと入れたんじゃ?と思っていると、4リットル入れたとの情報が入って来ました。
BMWはガソリンエンジン車には基本的にレベルゲージはありません。
エンジンがかかって暖機が取れないと規定量入っているかの確認も出来ません。
オイルが減れば警告が出ますが、多いのは一部の車種を除いて警告は出ません。
なのでとりあえずエンジンオイルを交換させていただくことに。
念のため抜いたオイルはジョッキで計測させていただきました。

すると・・・
抜けたオイルは驚きの20リットル・・・
いや、何でそんなに足したのか??
因みにこのエンジンの規定量はオイルフィルターを同時に交換時で6.5リットルです。
入れすぎってレベルを超えてます。
オイルを交換後、エンジンを始動してみるもクランキングは軽くなりましたがかかりません。
スパークプラグを全て外してみたら、オイルでベトベトです。
そりゃあかからないです。
スパークプラグを清掃後、再始動するとかかりましたが一気筒死んでいる様子な上に、マフラーから出る白煙で工場の火災報知器が鳴るぐらい真っ白に・・・

とりあえず煙が出なくなるまで3千回転でキープして、出なくなったら一気筒死んでいる原因を診断。
スパークプラグが一本死んでいましたが、全数交換をさせていただきました。
新しいプラグに交換後はエンジン不調も治りはしましたが、オイル交換前の状態はオイルハンマーを起こしていたと思われます。
エンジン内部に何らかのダメージや損傷等がある可能性もあり、今後トラブルの原因になる可能性があります。
外したプラグは死んでいた一本以外も湿り気味なプラグがあったので全数交換で正解だったと思います。
BMWはオイルレベルセンサーが正常であれば、1リットル減った時点で1リットル足して下さい等のメッセージが出ます。
警告もメッセージもないのにオイルを足すのはエンジンを壊しかねないので避けていただくようお願い致します。

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